12月14日(日)、甲南大学で「全国高等学校ビブリオバトル兵庫県大会2025」が開催され、応援に行ってきました。
ビブリオバトルは、好きな本の魅力をみんなに伝える楽しいイベントです。発表者は、自分が読んで面白いと思った本を、5分間で紹介します。そのあと、会場のみんなで感想や意見を話し合い、最後に「どの本を一番読みたいか」を投票で決めます。まさに“知的書評合戦”といえるでしょう。
本校からは4年次生の河口 茉莉(かわぐち まり)さんが出場しました。彼女が紹介した本は、逢坂冬馬著『同志少女よ、敵を撃て』。2022年の本屋大賞を受賞したベストセラーで、聞き手の多くがあらすじを知っている中、どのような切り口で聴衆に「読みたい!」と思わせるのか、私自身も興味津々でした。
紹介のポイントはこうです。第二次世界大戦中、ロシアで狙撃兵となった少女たちの物語。主人公セラフィマは母を殺された復讐心から戦場へ。冷酷に見えた仲間の一言「私にはもっとふさわしい死がありますから」に込められた思いに、河口さんは再読で気づき、深く感動したそうです。この本は彼女の挑戦心を呼び覚まし、昨年のロシア語スピーチコンテストに挑戦するきっかけとなり、特別賞を受賞するまでに成長しました。本との出会いが人生を変える力を、改めて感じさせてくれるエピソードでした。
大会には県下から40名の高校生が参加し、A~Eのグループに分かれて予選が行われました。河口さんは見事予選を突破し、決勝へ進出。決勝は5名で争われ、優勝者は来年2月8日に東京で開催される全国大会への出場権を得ます。多くの観衆が見守る中、河口さんは落ち着いて5分間をオンタイムで終え、ディスカッションも冷静に対応。結果発表では、彼女の名前がコールされ、会場は割れんばかりの拍手に包まれました。
本当に素晴らしい発表でした。全国大会でも兵庫県代表としての活躍を期待しています。ご指導いただいた先生方に心より感謝申し上げます。